注文住宅の建設途中に行われる上棟式とは?

注文住宅の基礎工事が終わり、柱や梁など構造体ともいえる基本構造が完了した後、屋根の最上部の部材でもある棟木と呼ぶ木材を取り付けることを上棟と呼びます。上棟は、棟上げや建方、建前などいろいろな呼び方がありますが、上棟といった言葉が示す作業範囲は地域により異なり、主に骨組みを組み上げた段階や屋根が完成した段階、鉄骨構造の場合は骨組みが完成した段階など作業範囲が変わるようです。注文住宅の施工開始から上棟までの作業が完了した段階で上棟式が行われますが、この上棟式は上棟までの作業が無事完成したことを祝する行事で建前の呼び方で伝えられている地域も少なくありません。昔の上棟式は、屋根の上に上がった職人さんがお餅をまくといった光景を目にする機会が多く、この式に集まるのは近隣に住んでいる人々です。

本来の意味は、職人さんに感謝を込めてもてなすもので、上棟が終わった日の夕方頃に行うのが一般的です。ただ、上棟式は木造の在来工法の注文住宅で行われることが多いのですが、鉄骨造やプレハブ工法、2×4工法など棟上げの工程がない工法および構造の場合は、上棟式が行われないケースも少なくありません。そのため、注文住宅だから必ず上棟式が行われるとは限りませんし、施主の考え方でやるかやらないかを決めても良いです。ただ、上棟式は職人さんとの良好な関係を築けるメリットがある行事ですから、やっておいた方が良いと考える人も少なくありません。

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